REX@きみつ

サーバー更新

ホームページや電子メールなどを稼働させているサーバーの能力が不足してきたため更新しました。

サーバー本体

DELLから格安のサーバーが売り出されていたのを機会に購入しました。
内部はとてもすっきりしています。
電源ハーネスはサーバーに装着できるドライブ用のソケットがあるだけで予備は全くありませんし、
SATAケーブルもそれぞれのドライブへの距離に合わせて長さが調整されています。
最低限のパーツしか付属しておりませんので自分でパーツを購入しアップグレードします。

PowerEdge T110 II 1ソケットタワーサーバ超特価モデル - PowerEdge T110 II
ベース: PowerEdge T110 II
CPU: インテルR CeleronR フ゜ロセッサー G550 (2.60GHz、 2MB キャッシュ、 2C/2T、 65W)
ハードディスク: 500GB 7,200RPM (SATA II HDD/3.5インチ)
メモリ: 4GB (2X2GB/1R/1333MHz/UDIMM/CPUx1)
光学ドライブ: 16倍速 SATA DVD-ROM ドライブ
OS: なし
合計金額(配送料込): \29,980

インテル C202 チップセット
オーナーズマニュアル

CPU

付属のCPUでは能力不足ですので別途購入し換装しました。

Intel Xeon E3-1240v2 BOX
コア数: 4
スレッド数: 8
動作周波数: 3.4GHz
キャッシュ: 8MB
¥25,280 (ドスパラ)

CPUだけでサーバー本体に匹敵する金額になります。

Intel Xeon Processor E3-1200 v2 Product Family

ヒートシンクは本体付属のものをそのまま使用します。専用のファンはありません。
ケースファンの風で冷やす設計になっており大型のヒートシンクです。

メモリ

円安でメモリ価格が上昇していることもあり、メモリは少し余裕をもって4GBに8GBを追加し、合計12GBに増設しておきました。
サーバー用なのでメモリに誤った値が記録されていることを検出し、正しい値に訂正することができるメモリモジュール(ECC)です。

SanMax サーバー/ワークステーション用メモリ hynix DRAM/サーマルセンサ搭載 DDR3-1333(PC3-10600) U-DIMM ECC対応 CL9 8GB(4GB x2)" ¥8,020 (amazon[パソコンSHOPアーク])

実際の使用量は4GB弱です。

SSD

CドライブをSSDのRAID1(ミラーリング)構成にするつもりで2個購入しました。
この程度のサーバーであればSSDまでは必要ありませんが実験的な意味合いを込めて奮発してみました。
SSDは書き込み回数に上限があり、サーバーのように24時間運用で書き込みデータ量の多い用途には向かないとされていますが
業務用のサーバーと異なり今回のサーバーは負荷が小さいので対応可能と判断し、
「1日40GBの書き込みを5年間続けても動作を保証します」というメーカー保証付きの サムスン SSD「840 Pro」256GB(MZ-7PD256B/IT)を購入しました。

※いろいろ試行した結果SSDのRAID1構成は断念し、Cドライブ及びDドライブとしてそれぞれ使用しています。

Samsung SSD840PRO ベーシックキット256GB MZ-7PD256B/IT
@ 21,980 x 2 = \ 43,960

フリーダム 5インチベイ用2.5インチ×3マウンタ PMU-09
¥ 1,164

アイネックス シリアルATA用二股電源ケーブル S2-1501SA
¥ 527

いずれも(amazon[Personal Computers])から購入
2つのSSDを5インチベイに組み込みます。

「Over Provisioning」はSSDの不良域を代替する予備領域でSamsung推奨値の23.8GBに設定しています。
SSDを使用することで起動時間がかなり短縮されます。
サーバーのように起動頻度の少ない場合はメリットは小さいのですが、今回のように試行錯誤で何度もOSをインストールするとありがたいです。

SSDでのRAID1をあきらめたのは
RAIDボードを介するとSamsungのSSD管理ソフト「Sumsung Magician」が使用できない。
このため、寿命延長のための予備領域「Over Provisioning」の設定ができない。
RAID1構成にしたところRAID1不能になり回復できなかった。
ためです。
RAID1構成の機能とSSDの内部コントロールが噛み合っていないのかもしれません?

HDD

3TBのHDDをRAID1(ミラーリング)構成にしました。

WD Red WD30EFRX-R
@ 13,478 x 2 = \ 26,956 (ツクモネットショップ)

RAIDボード Rocket 640L
¥ 7,480 (秋葉Direct)

RAIDボードは一番安価なものです。


WD Red WD30EFRX-R

Rocket 640L

Rocket 640L 取付

WD Red NAS用ハードディスクドライブ
R600L_DataSheet_120320

RAIDボード
R600L_DataSheet_120320
Rocket_64xL_Quick_Installation_Guide_V1-1_20120312
Marvell SATA3 RAID Installation Guide

今までのサーバーでのRAIDは Windows Server のソフトウェアで行ってきました。
特に大きな問題はありませんでしたがHDDをダイナミックディスク化しなければならず
取り外して他のパソコンに接続できないため今回は専用のRAIDボードを設置しました。

さらに、既存のサーバーから取り外した WD Green 2TB 2個を空いている3.5インチベイに取り付けました。
RAIDボードが空いているので将来4TBのHDDが安価になれば換装してRAID1にしようと考えております。

録画用チューナ

24時間電源が入っているためテレビの録画用にチューナを取り付けました。
地デジ 2チューナ BS/CS 2チューナが入っています。

PT3 Rev.A
¥ 12,800 (amazon[WIN LIFE])

SCM ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応 SCR3310/v2.0
¥ 1,598 (amazon[風見鶏])

HORIC アンテナ分波器 BS・地デ
¥ 826 (amazon)

インターフェース PCI Express x1
受信放送形式 ISDB-S
ISDB-T
受信チャンネル BS1~BS23, ND1~ND24 (CS は110度のみ対応)
1~62ch, C13~C63ch
接続端子 衛星入力 F型 ×1
地上入力 F型 ×1
同時受信能力 ISDB-S 2TS と ISDB-T 2TS の合計 4TS を同時に受信可能
注意事項 本製品は単に放送波を復調する能力しか有していません。
本製品で放送を視聴することはできません。

PT3 仕様等

USB3.0増設インターフェースボード

大容量HDDを外付けできるようにUSB3.0増設インターフェースボードを取り付けました。

BUFFALO PCI Express x1 用 USB3.0増設インターフェースボード 4端子搭載 IFC-PCIE4U3S
¥ 3,218(amazon[PLUSYU])

アップグレード後のサーバー

各種のパーツを交換・増設した状態です。

結局いくらかかったのか

項目 費用
サーバー本体 PowerEdge T110 II 29,980
CPU Intel Xeon E3-1240v2 BOX 25,280
メモリ DDR3-1333 ECC 8GB(4GB x2) 8,020
SSD Samsung SSD840PRO x2 43,960
5インチベイ用2.5インチ×3マウンタ PMU-09 1,164
リアルATA用二股電源ケーブル 527
HDD WD Red WD30EFRX-R 3TB x2 26,956
HDD WD Green WD20EZRX 2TB x2 14,160
RAIDボード Rocket 640L 7,480
チューナ PT3 Rev.A 12,800
ICカードリーダー/ライター SCR3310/v2.0 1,598
アンテナ分波器 BS・地デ 826
USB3.0増設インターフェースボード 3,218
合計 175,969

SSDは余分だとしても機能・性能を考慮するとこんなもんでしょうか。

ちなみに以下は今回と同等のサーバーレベルでカスタマイズした時のDELL価格です。
\186,430 (ただし、HDDは2GBx2, メモリは8GB, SSDやPT3は含まず)
PowerEdge T110 II 同等レベルカスタマイズ

主なソフトウェア

OSは入手の都合で Windows Server 2008 としました。

OS Windows Server 2008
【役割】
 
Active Directry ドメイン サービス
DHCP サーバー
DNS サーバー
Web サーバー(IIS 7.0)
【機能】
 
.NET Framework 3.0
データベース SQL Server 2005
メールサーバー SPA-Pro
VPNサーバー PacketiX Version 2.0

無停電源装置

既存のものを流用しました。

オムロン BY50S (500VA 300W)

設置状況

スチールラックに設置しています。(左側)
今まで使用していたサーバーに比べて圧倒的に静かです。
右側は今まで使用していたサーバーで通常は電源を切断していますが、
新設サーバーの故障による再インストールに備えて、約1カ月に1回起動し
Active Directry のドメインサーバーとして新設サーバーと同期をとります。

稼働状況

大まかなデータですが!
無負荷時の消費電力・CPU温度上昇は比較的小さいです。
ファン騒音も非常に小さく全く気になりません。
今までのサーバーに比べてもエコで電気代が助かります。

消費電力 約50W (UPSのデータから推測)
CPU温度 40~50℃ (マザーボード 30℃時)
CPU電力 低負荷時 8W (7~25W)
HDD温度 35℃ (WD Green 2TB)

(2013/04)