いすゞエルフはDPD(Diesel Particulate Defuser)と呼ばれる装置により排気ガス中のPMをセラミックフィルターで捕集し浄化しています。
捕集したPMは定期的に軽油を加えて燃焼させ除去します。この時使用される軽油はエンジンの爆発後にエンジンに噴射されるので
未燃ガスの状態で排気されDPDに送り込まれます。未燃の軽油がエンジンに注入されるので一部はエンジンオイルに混入し、
エンジンオイルが薄まるため潤滑性能の低下を招くことになるのでDPDに対応したエンジンオイルが必要とのことです。
オイル名称 | 交換時期 |
ベスコクリーン (10W 30) |
20,000km走行 (または1年ごと) |
エンジン型式 | 交換容量[参考値] | |
オイルだけ交換したとき | オイルとオイルフィルターを交換したとき | |
4JJ1 | 9.0 L | 10.0 L |
交換容量が10.0Lとエンジン排気量に対しては通常の倍以上ですが交換時期は「20,000km走行」と非常に長くなっています。
エルフの取り扱い説明書には
「エンジンオイルには、いすゞ純正低アッシュオイル(DPD対応オイル) ベスコクリーン (10W-30) を推奨します」
と書いてあります。
すなわち、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPR・DPF・DPD)を装着した新型ディーゼル車対象オイルであるグレード「DH-2」のエンジンオイルを使用するようにとのことです。
今回はベスコクリーンオイル(20L缶で約\10,000)に比べて値段の安かったトヨタブランド キャッスルディーゼルオイル【DH2】10W-30 20L缶(\6800)を購入しました。
ベスコ クリーン10W30 20L缶 いすゞ純正 |
キャッスル DH-2 10W-30 20L トヨタ純正 |
オイルの抜き取りは一般の車と同様でオイルパンのドレインプラグを外して排出します。
オイルパン |
オイル抜き取り |
オイルの補充は助手席のシートを持ち上げてエンジンルームを開口して行います。
エンジン型式 | 交換時期 |
4JJ1 | 20,000km走行ごと |
エルフのオイルフィルターはエレメントの交換方式です。
フィルター端には22mmの固定用ナットの上に17mmのドレインプラグがあります。
まず、ドレインドレインプラグを外して内部のオイルを抜きます。
次に、固定用ナットを緩めていくとオイルフィルターが外れます。
固定用ナットは相当きつく締められていてハンドルの長さが40cmのトルクレンチで思い切り力を込めてようやく緩みました。
交換用のフィルターはエクセル(EXCEL) オイルフィルター IO3039 (\1,083)を使用しました。(純正No. 8-98018858-0)
フィルターエレメントとケース装着面用ゴムリング・固定ボルト用Oリング・ドレインプラグ用Oリングがセットになっています。
マウント状況 |
エンジン側 |
オイルフィルター |
装着面 |
エレメント |
入側パイプ兼固定ボルト |
ケースゴムリング |
交換エレメント |
エルフのオイルフィルター交換に関するインターネット情報をいろいろ探しましたが見つかりませんでした。 通常使用されているオイルフィルターはケースを回転させて取り付ける方法ですが エルフのオイルフィルターは入側パイプ兼固定ボルトで締め付ける方式になっているのがポイントのようです。
(2010/07)