REX@きみつ

直流電源(補助バッテリー リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)

FF暖房が夜間に電圧低下で停止するようになったことから補助バッテリーの交換が必要になって来ました。 リチウムイオンバッテリーへの換装には興味がありいろいろ検討していたものの車歴が十年を超えているキャンピングカーに対し 高価なリチウムイオンバッテリーの採用にはためらいがあり今まで通りディープサイクルバッテリーへの交換で繋いで行くこと止むなしと考えていました。 さりながらキャンピングカーのリチウムイオンバッテリー化への流れや鉛バッテリーの寿命の短さと容量不足の不満からあれこれ調べていくうちに RENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー 100AHに遭遇しました。
ポイントは
●バッテリーサイズが現在使用している「EB65 65AH」とほぼ同一サイズで既存の後部荷物室スペースに設置できる。
●一般には不可とされているリチウムイオンバッテリーの並列接続が可能で容量アップができる。
ということで最大の懸案であった設置スペースが確保できることです。
清水の舞台から飛び降りるような決断を後押ししたのは「RENOGY DAY 後夜祭セール」がありバッテリーが20%OFFで購入できたことでした。
容量は補助バッテリーの交換が最後になることを願って思い切ってRENOGY推奨の最大数である4個並列で400AHにしました。
今まで使用してきた自作のバッテリーモニターはRENOGY標準のモニターで代替できることと 電流測定用分流器とリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの並列接続に於けるBMS(Battery Monitor Sysytem)との干渉が不明のため 苦労して作ってきただけに心残りですがこの際廃止することにしました。


RENOGY
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
12V 100AH

後部荷室への設置作業

上部に配線カバーをして
完成

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの運用

●RENOGYは使用しない時はバッテリーを休止にすることを推奨しており、帰宅時は休止にします。

今後の課題

●走行充電は鉛バッテリーのままであり出力電圧が低くリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電容量が
70%以上では充電できないので走行充電器の電圧を上げたいができるか?。
●ソーラー充電は走行充電より電圧が高そうで充電が期待できるが今後様子を見て対策を検討

(2021/08)

補助バッテリー系統図

(2021/08) 補助バッテリーをリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに換装。
(2021/08) 今までの配線は極力流用したため特に必要でない部分も残されています。。

補助バッテリー系統図
[履歴:2014/09/30時点]
[履歴:2011/01/11時点]
[履歴:2010/11/24時点]

※1 上図で元々の補助バッテリーが車体前部にあったことからバッテリー切替器を含む主要な配線や器具はセカンドシート下に、 リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは車体最後部の荷物室に設置したので同じく後部にある発電機のセルモーター用配線を利用して接続した。
※2 バッテリー切替器はリン酸鉄リチウムイオンバッテリー用の充電器を車体後部に設置したことから配線抵抗による電圧ロス軽減のため今後廃止する可能性あり。

補助バッテリー配線図

補助バッテリーまわりの配線図です。

● 改造後補助バッテリー配線図

[履歴]
2021/08/01時点
2018/12/10時点
2014/09/30時点
2011/01/11時点
2010/11/24時点
● 納車時補助バッテリー配線図

 

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

RENOGY(レノジー)製のスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー 12V 100A を4個並列に接続しています。
スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリーがスマート(頭いい)を冠しているのはBMSが単に個々のバッテリーのセルのバランスをコントロールするだけではなくバッテリーに 接続したLANケーブルを通じて外部からバッテリーの状態をモニターできたりバッテリーモニターから休眠モードにできることや並列接続を可能にするコントロールを 精緻に行っているためだと思われます。

スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
公称電圧12.8V
公称容量100AH
最大連続放電電流100A
サイクル寿命4000サイクル
充電電圧10~14.4V
推奨充電電流50A
高さ188 mm
横幅172 mm
長さ289 mm
重量11.8 Kg
バッテリー パンフレット
バッテリー 取扱説明書
スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
専用モニター

シャントを介してバッテリーバンクから流れる電流を測定する代わりに、 バッテリー管理システム(BMS)と直接通信し、 従来のバッテリーモニターと比べより精確な充電状態(SOC)を読み取ることができます。
液晶画面では、電圧、電流、容量、残り使用時間、エラーコード、並列バッテリーの数などの情報を確認できます。
電源操作によりバッテリーを稼働モードと休眠モードに変更することが可能です。
取扱説明書
BT-2 BLUETOOTH モジュール

Bluetooth経由で個々のスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの状態をスマホで監視できる
下の写真は Battery 4 の状態

取扱説明書
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器12V 20A

12Vのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(lifepo4バッテリー)の専用充電器です。
取扱説明書

購入費

商品名コード価格割引割引価格数量金額
スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー100AH 12V RBT100LFP12S-JP 94,999 20% 75,999 4 303,996
スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用モニター RMS-LFPS-JP 5,500 30% 3,850 1 3,850
BT-2 BLUETOOTH モジュール RCM-BT2-JP 4,200 30% 2,939 1 2,939
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器12V 20A RBC20A1P-JP 16,999 10% 15,299 1 15,299
合計 RBC20A1P-JP 326,084


配線カバー

切り替えスイッチ
給電 - 切断 - 充電

充電器 20A

セカンドシート下にあった補助バッテリーが無くなり前輪荷重が50kg減少し前輪タイヤへの負担を軽減することが出来ました。
また。スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの総重量は鉛バッテリーの半分になり軽量化に寄与しています。


(2021/08)

既設の走行充電器

未来舎の走行充電器(24V 40A)は出力電圧が鉛バッテリーに合わせてあるため出力電圧を高めに調整しました。
変更前 出力電圧 13.7V
変更後 出力電圧 14.0V
この時リチュウムイオンバテリー 70% 13.4V で 9.6A の充電電流になりました。
リチュウムイオンバテリーが放電したときにどのようになるかは今後チェックしていくつもりです。


(2021/09)

走行充電器増強

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに伴い蓄電能力は向上したものの長期のお出かけになると徐々にバッテリー充電量が低下し 走行充電とソーラーパネルでは充電が追いつかなくなってきたので走行充電を能力アップすることにしました。

基本方針

  1. 充電中は給電系統と切り離し高電圧による電装品を保護する。
  2. 走行充電器はできるだけ大容量ものとし充電時間を短縮する。
  3. 走行充電中は既設の走行充電器により電装品に給電する。
  4. 発電機によるレノジーの専用充電器による充電も可能とする。
  5. レノジーの専用充電器による充電中は既設未来舎の鉛電池充電器(25A)で電装品に給電する。

(2022/10)


リン酸鉄リチウムイオン電池充電回路図

(2023/01)